寒いよ最近。::
「やっほ、キタロっ! 私の愛しのハニー猫娘は何処!?」
「また君か……猫娘ならバイトだよバイト。つか君が来ると一気に気温下がって寒いのなんのって……猫娘が今年の秋は寒すぎるってブルブル震えてたよ全く……」
「え~、仕方ないじゃない。私雪女なんだし」
「大体このクソ寒い中腹出しでティッシュ配りさせるバイト先もバイト先だと思うけど……猫娘大丈夫かな……」
「鬼太郎、その会社どこ? 今即行氷付けにしてくるから……」
「落ち着こうか葵ちゃん。せっかく見つけた四十七士消したくないし」
「待って、その前に四十七士の核たるあんたを凍死させないと気が済まない……あんた猫娘のピンチに一体こんな所でのうのうと何暖まってるのよっ!!」
「ピンチって……ピンチって程のピンチじゃ……大体猫娘が自分でやりたいって言い出したバイトなんだし……」
「『俺の女の腹を見るなー!』くらい言ってやりなさいよ。こうなったら私が猫娘をこの究極のボインで暖めて……」
「余計寒いわ。凍死するわ。その前に窒息死させる気か。もっと常識的な方法を考えろよ」
「…………黒鴉の羽毛、全部引き抜いてコートにでもしようかしら」
「最終回でようやっと見つけた四十七士をどうか消さないでくださいお願いします」
「注文が多いわね……じゃああんたが何とかしなさいよ。ええ?」
「だから……猫娘が自分で決めたことなんだから、彼女の自由にさせてやるのが僕の精一杯の愛情です」
「あ! 愛情って言ったー! わー、鬼太郎はっずかしーっっ! 本人の前で言いなさいよそう言う事はっ、このこのっ!」
「君って人は……」
「言っておくけど“愛”なら私の方が上だからね」
「――――――……………」
「鬼太郎、雪女、ケンカならよそでやりなさい」
半分凍結した目玉親父の一言で、何とかその場は収まったとか……
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恋愛VS友愛。
勝者は勿論……友愛?笑