ウワキ::
「ど、どうしよう……世良くん」
「―――どうしようったって……」
胸に杭刺さった状態で生きてるとかびっくり人間ショーもクライマックスに到達しかけてる今現在の状況にビートも思わず口ごもる。
「―――やっぱりさっきあいつが言ってた“羽原くん”とか言うヤツとあいつとの関係を一つ残らず掘り出すしかないだろう」
「世良くん……意外と冷静なのかそれともそれだけテンパってるのかよく分からない反応だわ……」
「状況が状況なだけにあいつから詳しく聞くことが出来なかった。暫く離れていたとは言えあいつも女だってコトすっかり失念していた俺の落ち度だ」
「そんな悔しそうに言わないで。何か相当バカバカしい状況なのに突っ込みも浮かばなくなるから」
「大体あんな色気も何も皆無な骨と皮だけの男女にそんな素敵シチュエーションなんて想定すらしなかったんだよ俺は。朝子だってあいつ見て甘く切ない恋愛シチュがあるように思うか? 無いだろう。まず無い」
「それが世良くんの願望だって、モーニング・グローリー使わなくても私よく分かるわ世良くん」
「それなのにあの野郎ちょーっと離れている内に何だ、あのか弱さ。それなりに戦えるけどバッチリ庇われたり助けられたりするようなすばらしいバランス。何時の間にあんな究極奥義を身につけたんだ……可愛すぎるだろうあの犬野郎!」
「世良くん……本来私たちが知り得ない情報をそこまで知り尽くしてるとかアルケスティスのオーバースケールもびっくりだから……」
「ってなコトで包み隠さず話して貰おう……羽原っつー男は何者だ!?」
「―――お前ら、もっと先に聞くことあるんじゃねぇのか……」
瀕死の凪の心は、更に疲労で衰弱していったとのコトです。
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Fire.3はみーちゃん早速リタイアされてしまった泣 いや、でも死亡フラグが遠ざかって良かった……のかな笑