友情と愛情が火花を散らす!!
勝利するのは鬼の子か!? 人間の皮をかぶった悪魔か!?
……なんて前置きしてみてお試しで描いた鬼太郎VS夢子。猫娘を巡っての無意味な争い。
二人が冷戦を繰り広げています。
興味ある方は「つづきは!」から☆
鬼と悪魔:::
「やあ、ユメコちゃんいらっしゃい。相変わらずのこのこやって来やがって最近の小学生はそんなに暇なのかなっていうかもしかして友達がいないとか?」
「こんにちは、鬼太郎さん。無駄な心配どうも有り難うそれより今日も猫娘さんがいないようだけどとうとう愛想尽かされたのかしらご愁傷様」
「余計なお世話だよこんちくしょう大体猫娘は今オレのためにマタタビもち作ってくれてる所でこれから会う約束してるからご心配なくどうも」
「相変わらずのニートっぷりに頭が下がるわ」
「そのまま床にめり込んで外れなくなれば良いよ」
「鬼太郎さんの無駄に長くて高い鼻こそ天井に突き刺さって外れなくなれば良いのに。何いい気になってるのかとんと不思議だわ。雪女さんでも呼んで頭冷やしてきたら」
「何高いって、何長いって。オレがピノキオだとでも言うんですか」
「あらごめんなさいよくよく見るとこれっぽっちも長くも高くも無かったわ。どこにあるか分からないハムスターの様な鼻があるだけね可愛い」
「ちょ君っ……何で容姿の事言うかなこれでも美男子だよオレ!!」
「でも私ったらとっても良いタイミングで来たのね! 猫娘さんの手料理が食べれるなんて幸せだわ」
「無視かよ! つかきっぱりはっきり包み隠さず言うけど、君の為じゃ無いから」
「誰のためとかはこの際関係ないのよ最終的に多く彼女の手作り料理を食べる事にこそ真の意義があるのだから」
「は、負け惜しみかいっ?」
「何言ってるの彼方こそ少しその自惚れ何とかしたらどうかしら。最近何で猫娘さんが洋食にはまっているか知っているの?」
「―――……」
「この私と、一緒によく料理をするからよ」
「―――……」
「鬼太郎~、親父さ~ん、こんにちは~!」
「「 ! 」」
「あ、ユメコちゃんもいたんだね! ちょうど良かった。今日さ、ユメコちゃんが教えてくれたクッキー、作ってみたんだ」
「わあ、すっごい素敵! 猫型にしたのね、可愛いわ!」
「そう? ねえねえ食べてみて。味はどうかな」
「うん! すっごく美味しい!」
「あ、鬼太郎と親父さんも食べてみてよ。ユメコちゃんが美味しいっていってくれるなら、自信持てちゃうなあ」
「本当に美味しいわよ。今度はケーキに挑戦してみましょうね!」
「うん!」
「(ああ、完全に雰囲気がユメコちゃんに持って行かれている! 流石ユメコちゃん。我が最強の息子鬼太郎も顔なしじゃ!)」
「―――父さん」
「(ぎくっ) な、何じゃ」
「父さんは、オレの味方ですよねえ?」
「―――な、何を言うておるんじゃ鬼太郎。ささ、折角猫娘が作ってきてくれたんじゃ。早速いただこうではないか」
結局会話に花開く女性陣。
クッキーは美味い。
美味い、がしかし……!!
「あ、どうかな。鬼太郎」
「……うん。いや、美味しいよホント」
君は笑顔。
――――なのにこんなに虚しいのは何故だろう。
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勝者、夢子ー!ばちばちばち……