MPLで自分が出した二宮→猫↓↓↓の高山Ver.
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非常に昔の作品なので非常にかゆいよ。かゆいかゆい。自分にもこういう青春時代があったらしい。
とりあえず五期で鬼→猫的な。ん? 鬼VS二か……?
不満side K::
いっそこれ以上ないくらい強い独占欲でも見せろってのか。
鬼太郎は猫娘を連れて去っていった二宮少年の背を見つめる。
彼女の手を握り締めた彼の手。
巫山戯るなと頭の中で嫉妬の炎を燃やす。
――出来ることならその手を切り落としてしまいたい。
自分が一体どれだけ己の気持ちを抑え込んでいるかも知らないで。
身勝手な行動だ、人間。お前に彼女の何を理解出来る。彼女をどう支えられる。
自分の憤りを抑制する。数百年生きてようやっと身につけた、自己規制という名の防御。
そも人間を自分と対等に考える必要は自分にはない。
認める必要など無いのだ。……恋敵として。
一緒に行こうだと?
甘い考えだ。不審者扱いされてしょっぴだされるのが関の山だ。
いっそ彼女を連れて共に帰りたいのだ。
しかしそれは出来ないのだ。
自分は彼女を守り抜いた。ここからは彼女の仕事だ。彼女が自ら、貫き通すと決意した仕事だ。自分に口出しする権利はない。
彼女が守ろうとしたものを、自分は守った。
それで万事解決。
自分は自分の領域に去る。
鬼太郎は去りゆく二人の背が、見えなくなるまでじっと見つめた。
そして、残された三人の少年少女を見る。
「後は、大丈夫?」
羽原と呼ばれた少女が、小さく頷いた。
それに笑みを返し、鬼太郎は一旦木綿の元に行く。
「君も大丈夫かい?」
「ほんのこっに酷い目にあったばい」
でもま、おいどんも頑張ったよ。
陽気に告げる一旦木綿。最後に一言、頼むと告げてその背に跨る。
「しかし鬼太郎。今回は猫娘がほんのこっにがんばったばい。帰ったらその…」
「解ってるよ、一旦木綿」
彼女の帰るその先こそが、彼女が本来あるべき場所だ。
それまで精々、甘い夢でも見ているが良いさ、人間。
喉の奥で鬼太郎は、一人小さく笑いを押し込めるのだった。
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この頃はまだ高山を腹黒いおぼっちゃまと思っていたらしい。
今となっては熱血純情空回り少年という変なイメージが……笑