2009/01/24 (Sat) 20:32
リラクゼーション::
「何だ鬼太郎、めちゃくちゃ疲れた顔してよ」
「うん正直に言うけど君の顔見た途端生気失せた。さっきまでは極普通に父さんとお茶飲んでゆったりしてたんだけどなー」
「ストレス給ってるんだな…現代日本(現世)の問題点だぜ。今自殺者が交通事故者数の五倍近くいるんだ。お前も気を付けろよ」
「お前そう言う情報一体何処から手に入れてくるんだ…」
「お嬢」
「猫娘…!君も一体そう言う情報何処から得るんだ教えてくれ…!」
「ま、取り敢えず鬼太郎。こんな時こそ筋弛緩法だぜ。カタカナで書くとスジユルユルホウだ!」
「ちげぇよキンシカンホウだっつーの。そもカタカナ表記の必要性が何処にあるんだ…」
「おお…最近突っ込みのキレがよくなって来たな、鬼太郎!」
「誰かさんのおかげでね。しかし地獄童子…そんなモノまで知ってるのか」
「おう。まあ座れ。それで掌を表にしつつ両手を膝の上に置くんだ。で、始めに手。強く握る」
「―――…」
「次、呼吸。はい、ゆっくり吸って~」
「すうー…」
「吸って~」
「?―――」
「…吸って~」
「??――――」
「……吸って~」
「――――っ…」
「……………はい、吸ってー」
「吐かせろよ殺す気かてめえはっっ!!!!!!」
「ほら!その喘ぎが何だか筋肉緩む感じに繋がるだろ!?」
「ある意味完全弛緩するとこだったっつの!こんなんで永眠なんて笑えねえっ!」
「…ったく面倒なクライエントだな。おし、じゃ次自律訓練法行ってみよう!」
「何なんだよ何でお前いきなりカウンセラー気取りしてるんだよ」
「ストレス社会にいる親友助けてやろうとしてるんだろうが感謝しやがれ!」
「本当に僕の事思ってくれてるなら帰ってくれ!帰れ!地獄に帰れ!」
「はいじゃあまず寝転がって~」
「父さんなんで僕こんな目に…って父さんいねぇ」
「まず落ち着いてみよう。ちゃんちゃんこ脱いだ方が良いな。あとズボンのチャックも開けちゃえよ。きつそうだから」
「きつくねえよ!んだよ俺がメタボだってかキサマ!」
「んな事言ってねぇよ。つか落ち着け。良いか草原をイメージするんだ。貴方は今、心地よい風の中、誰もいない草原で一人静かに目を閉じて…」
「ぐー」
「早ッ!!!!!」
「んあ、悪い。疲れの反動が…」
「それ以前の問題だろお前もしかして催眠術とかすっごく苦手だろう」
「ば、バカ言うな。今ちょっとお前驚かそうと思って…そうだ、演技だよ演技。演技です」
「じゃあそう言う事にしてやるか…ってな事ではいこの五十円玉見て~。貴方はお嬢…じゃなくて猫娘を押し倒す~押し倒す~」
「何やってんの…」
「うおお嬢!いやこいつ催眠術苦手そうだと思って試しに見よう見まねの催眠術を」
「そんな五円玉で催眠術掛かるような奴ねずみでもいないよ」
「あははだよな~。ま、ものは試しって事で…おい鬼太郎、どった?」
「―――猫、娘…」
「鬼太郎?そうだよ、あたしだよ。マタタビ餅持ってきたんだ」
「――――…」
「―――あのさぁ、何か目がやばくない?」
「うん。非常にマズイな。それでいて非常にアブナイな」
「あ、あのまさかキタロ…」
「―――っ」
「ぎゃひっ!?え、何々!?何これ!?」
「マズイさっきの催眠術の影響か!鬼太郎が突然お嬢の両手をがっしとひっ掴み、更にお嬢を束縛しつつ床に…」
「実況中継いらんわボケェ!!!!!さっさと鬼太郎元に戻さんかいっっ!!!!」
「いや、このまま一気に逝ってみるのも一つの手かも知れないぜお嬢」
「漢字がオカシイ!漢字今の絶対おかしいだろおい地獄童子!?つか鬼太郎止めて!ストップストーップ!」
「俺絶対こう言う形で互いに気持ち知るって言うシチュだけは嫌だな~…」
「誰の責任だああっっ!今度幽子さんに会った時覚悟しろよお前えええっ!」
「ああっ!お嬢までそう言うずっこい事するんだな!?俺が幽子にだけは頭上がらないくらい愛してるって事知ってて!」
「いらないいらないお前の惚気なんか今必要ない!とにかく何とかしてっ!鬼太郎、目を覚ましてええええっ!!!!」
「何かごたごたしつつ取り敢えずこれ終わって良いか」
「最低だ!史上最低のssだ!!」
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結局“押し倒す”だけでそれ以上には至らなかったとか何とか。
結局“押し倒す”だけでそれ以上には至らなかったとか何とか。
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