三期ｓｓ

またしても突発ｓｓ。

地獄童子と幽子さん。
とにかくテンションがオカシイです。

 

 

新年あけまして大分経ちますが。

 

 

「幽子！　メリクリあけおめことよろアイラビュー心から！」

 

「……………エロイムエッサイム？」

 

「流石幽子！　水木関連持ってきたのはイカスけど掠ってもいないぜ、ナイスボケ！」

 

「…また鬼太郎さん達から何か面白い事吹き込まれたのね」

 

「そのとーり！　なんでも今現世じゃ色々省略後が流行ってるらしいぜ。メリクリはメリークリスマス。あけおめはあけましておめでとう。ことよろは今年もよろしく。KYは空気読めよ。げ、きたはゲゲゲの鬼太郎」

 

「最後の絶対嘘でしょう。ちなみにあいらびゅーは？」

 

「アイ　ラブ　ユー」

 

「…愛　等無　幽」

 

「たぶん違うけどまあ心からお前を愛してるって事だ幽子！　今年も精一杯お前を愛すると閻魔大王に誓うぜ俺は！」

 

「ええ…今年も精一杯、私を愛してください。地獄童子さん」

 

 

 

「―――…」

 

 

 

「―――…え、何？」

 

「え、いやあの勿論死力尽くして愛しますけど幽子さんは俺の事愛してくれますー？」

 

「勿論よ。大体私は一年単位じゃないわ。一日一日、その日の始まりに誓うの。私は今日も精一杯、地獄童子さんを愛します、て」

  

 

 

 

「―――…」

  

 

 

 

「―――…え、今度は何？」

 

「いやごめん嬉しすぎて泣きそうだ。鬼太郎！見ろこれが本当の愛だああああっっ!!!!!」

 

「見えない見えない」

 

「やっばい今の聞いたら鬼太郎に自慢したくなってきた。幽子！じゃすぐ戻ってくるからよ。現世の土産楽しみにしてろよ！」

 

「え、あの地獄童子さん」

 

「お嬢のまたたび餅おすそ分けして貰って来るぜ。何かあったらすぐに俺を呼ぶんだぜ！」

 

「――あの」

 

「鬼太郎～～～～っ!!!!　今幽子がなああああっっっ!!!!!」

 

「――――…」

  

 

 

　心底愛してくれてるのはよく解る。

 

　彼の愛は痛い程伝わる。

 

 

でも。

 

 

「――最近鬼太郎さんにとられたみたいで、淋しいわ」

  

 

　言葉よりも何よりも、まず側にいてくれないかしら。

  

 

　ため息付いてもやっぱり今の彼は以前より楽しそうに見えるから。

 

　親友を持った彼にしょうがないな、と笑うしか幽子はしようがないのだった。

  

 

 

＊＊＊

 

 

「でさ、その時幽子なんて言ってくれたと思う！？『大体私は一年単位じゃないわ。一日一日、その日の始まりに誓うの。私は今日も精一杯、地獄童子さんを愛します、て』だとよもうこれどうしようだよな！地獄で祝言でもあげようか俺！所でてめーはどうなんだ鬼太郎新年迎えてお嬢と進展はあったのかって聞くまでもねえかその顔だとどうせまだお嬢と顔合わせてすらいねーんだろホント淋しい奴だよなお前って奴ぁっ…」

 

 

「キサマ…それ以上無駄口叩いたら一生地獄から出られねーよーにしてやるぞっ…！」

  

 

　…鬼太郎にしたら良い迷惑。

 

 

 

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口喧しい地獄童子が好きです。（脳内設定）