ミクロピュアラブ祭第11弾！
今回はRDGに初めてお越しくださいました！ 智美様の作品。
題は「片思い」
CPはロックマンエグゼでメイル→炎山→ロールですvv
伝えたいけど伝えられない。
知って欲しいけど知られちゃいけない。
様々なジレンマの中、メイルの切ない想いが静かに漂います…っ！
「つづきは～」からどうぞ！
片思い
「炎山って、ロールのこと、どう思ってるの?」
「………っ」
メイルの表情は、険しかった。
炎山の気持ちを、もう見抜いているような。
彼は、彼女の目を逸らすことができなかった。
彼は、“否定”できなかった。
「そう……」
メイルは、顔を俯かせる。
炎山からは、その表情は窺えなかった。
今IPC本社に、炎山とメイルはいる。
ブルースとロールには、席を外してもらっている。
メイルが炎山と話す前に、そうお願いしていたのだった。
――やはり、ばれていたか。
彼は、腹をくくった。
そして、彼はロールへの気持ちを、メイル(オペレーター)に伝えた。
「オレは、ロールの事が……」
「“好き”でしょ?」
静かに、だがはっきりと聞こえる声で、メイルは言う。
……いや、“呟く”の方が正しいのだろうか。
「……」
重い空気が流れる。
「それだったら……」
ふと、メイルが口を開く。
炎山は、一瞬だけ、肩を震わせる。
「アタシが、もし炎山と結婚したら……、そうしたら、一緒にいれるわよ」
「は??」
予想もしなかったメイルの言葉に、炎山はポカンとする。
「だから……、アタシと結婚するのはどう? って聞いてるのよ」
――そうしたら、アタシも一緒に居られるから。
メイルは心の中で、そっと呟く。
彼女は、彼のことが好きだった。
いわゆる炎山と同じ、“片思い”だ。ただ、“相手”が違うだけ。
「……もうそろそろ時間だから……、帰るね」
メイルは席を立つ。しばらく炎山は、残されたコーヒーを、ぼんやりと眺めていた。
湯気が、ゆらゆらと揺れる。
◇
「あ～あ、これから何しようかな～??」
『メイルちゃん、炎山さんと何話したの?』
「秘密! そうだ、ロール、ちょっと買い物付き合ってくれない??」
『うん、いいわよ。って、メイルちゃ～ん、誤魔化さないでよ～』
「秘密は秘密～!!」
――そう、これはロールに知られてはいけない、“秘密”なの。
メイルは、ふと空を見る。
空は、自由にゆったりと、流れていた。
ロールは何も知らない。
でも、もし知ってしまったら、どうなるのだろう。
彼女は、炎山のことが、好きになってしまうのだろうか。
判らない。そもそも、彼女がそんな感情を持つのか。
……ロールは、アタシの傍から、いなくなるのだろうか。
ロールに対しての“問い”。
メイルは、そのことをばれない様に、ポーカーフェイスを保っていた。
『メイル……、ちゃん??』
ロールの不安そうな声が、彼女の耳を伝う。
「……」
メイルは、何も言えなかった。
答える余裕が、無かった。
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き、来ましたああああああああああっっっっ!!!!!!
企画始まって以来のメイル→炎山→ロールっっっ!!!!
まさか再び人様の作品をこの目で拝めるとはっっ…//// ちょっと押せ押せ気味なメイルちゃんにずっぎゅんでそれでもロールに想いを寄せている炎山にノックアウトですっっ…！
何よりこの作品を拝見して“ロールが炎山をさん付けするのも良いな……”とか一人でにやにやしてた自分、切腹。
嗚呼っっ……本当にやってて良かったMPL祭!!!!
智美様、素敵な作品をどうも有り難うございますvv
