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夢捨て場
日常報告及びネタ暴露専用のブログです
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2009/02/15 (Sun) 12:47

ミクロピュアラブ祭第10弾!

一日ブランクいただいたのでしたためておいた作品を今ぱぱっと……!
いやもう腹下すは便所見たら水面が真っ赤だったわバイトあるわ変な客来るわでてんやわんやのバレンタインでした。あんまり酷い一日だったので夜はずっと癒しのアンパンマン見てました。
……ってこういうのを前置きに書くか普通!

はい! 実は昨日PCを見ていないうちにものすごく! たくさんご応募頂いたのでちゃんと確認しつつ明日からアップさせて頂きたいと思いますvv
取り敢えず今回は矢野が書きましたサイテー。
五期鬼太郎でとうとうやりやがりましたザンビア→黒鴉です。

ザンビアの何処までも歪んだ想いをどうぞ!

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ワケ::

 

 

 

 

 

 

 

 

 思い切ってそのお世辞にも柔らかいとは言えない黒い肌に顔を近づける。そして自分の柔らかな唇を押し当てた。甘さの欠片もない。だって唯押しつけただけだから。

 やはり想像していた通りその肌は硬い。硬いがしかし、思ったより温かい。その感触を一瞬だけしっかり唇を刻みつけ、そしてザンビアは顔を離した。彼女の視界に再び奴の顔全体が入り込む。いつもは気難しそうに眉間に皺を寄せている顔は、今現在驚く程パーツが離れていた。まん丸になった目に、ザンビアは思わずむっとなる。

 

 

 

 

 

「何よ」

 

「いや、そっくりそのまま返す」

 

 

 

 

 

 喧嘩腰に言い放ったザンビアに、茫然自失となりながらもしっかりと返答する黒鴉。ぶんぶんと顔の前で手を振るが、その顔は未だに驚きが消えていない。

 

 

 

 

 

 

「何なんだお前……何のつもりだ」

 

「キスよ。知らないの? 欧米では頬にキスなんて挨拶代わりみたいなものなのよ。これだから芋臭い日本妖怪はいやよね」

「日本と言ったら米じゃないか。芋と言ったら南米やアフリカを想像するな、私は」

「全然関係ないわよ。話題そらさないでよね」

「いやしかしだな……まさかお前私の事が好きなんじゃあるまいな」

 

 

 

 

 

 そして混乱しているのは心中も同様らしい。ストレートに臆面もなく尋ねて来た黒鴉に、ザンビアは大層顔を歪めて吐き捨てるように返した。

 

 

 

 

 

 

「殺したいくらい大っっ嫌い」

 

「だよな」

 

 

 

 

 

 物騒な事を言われたにも関わらず、心底安堵した様子で頷く黒鴉に益々苛立ちは募る。なによあんたその態度どーいう意味よ、と噛み付くように怒鳴れば、相手は殴りたい程真面目に答える。

 

 

 

 

 

 

「いや、お前に好きなんて言われたらそれこそ閻魔大王様に申し訳が立たず今この場で切腹でもと……」

 

「ホンットーに失礼よね、あんた」

 

 

 

 

 

 お互い様だと呟く彼に、ザンビアはそれもそうかと思いつつそんなそぶりを全く見せない。正面切ってキサマには惚れられたくもないと言われた。敵同士なのだから当たり前の事なのに、何故か胸に何かつっかかって…取れない。

 

 

 

 

 

 

「じゃ敢えて聞いてあげるけど、“好き”と言われて嬉しい女はどんな女なワケ?」

 

 

 

 

 

 

 そしてわざわざ自分から傷を抉るような発言をする。

 

 話の流れとしては全然不自然ではないはずだ。そう、話を成立させるために、より長く、奴と話をするために。

 唯会話を長引かせる為だけに。自分は自分の心を抉る。抉られると解っていながら、何処かで淡い期待を持つ。

 もしかしたら、と。

 

 

 

 

 

「それは勿論……楚々として清純な人だな」

 

 

 

 

 

 

 その言葉の続きは解ってる。――お前と違って、だ。

 

 

 

 

 

 

「残念でした。大概そう言う女は甲斐性なしに惚れるものよ」

 

「何を言う。鬼太郎殿は素晴らしい方だぞ」

 

 

 

 

 

 間髪入れず戻ってきた言葉に、はたと彼の顔を見る。

 

 彼も自分の顔を見て、「しまった」とばかりに口を押さえた。正直な男だ。

 

 

 

 

 

「そ、そんな事より! 今回は一体何のようだ」

 

 

 

 

 

 

 単純明快な話題変換に、ザンビアはふと笑みを漏らした。本来ならばもっといじって虐めて、そしてたくさんたくさん困らせて自分は去るのだ。それが醍醐味なのだ。しかし今回ばかりは、あちらの話題変換に乗ってやる。それが一つの、防衛手段。

 

 

 

 

 

 

「何よ、用が無くちゃ来ちゃ行けないワケ?」

 

「お前……敵陣に来るのに用も無しなんて事があるか」

「今現実にあるワケよねーその状態が」

 

 

 

 

 

 ……暇な事で。

 

 あら羨ましい?

 うんざりした様子で呟く黒鴉に、ザンビアは益々笑みを深める。

 

 ワケなんて山程ある。ここに来たワケ、こいつに会いに来たワケ、こいつと話すワケ、こいつの隣にいるワケ。

 でもそれをお前が知る必要なんて何処にもない。

 何処にもないのだ。知らなくて良い。

 

 

 

 

 

――唯自然と、自分をその脳みそに刻みつけさえすれば。

 

 

 

 

 

 


 深く深く、抉るように。

 

 

 

 

 

 



「――全く」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 そして奴はふ、と…優しい笑みを漏らす。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変なヤツだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、変で良い。変なコトなど百も承知。

 

 

 だからもっと、私をそこに刻み込んで。







--
そろそろまともなの書こうね、つー……ピュアの欠片もない作品。

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矢野さま
ヒノ 2009/02/15(Sun)22:56:31 編集
だ、大丈夫ですかっ!?
あんまりムリしないでくださいね。
急に暖かくなったりして気温の変化に体調を崩しやすいですから。
ザンビアちゃんですね。
結構プッシュしてます?
相変わらずのひねくれ方。
毒舌も彼女らしい。
そんな彼女に生真面目に付き合えるのは彼しかいないんじゃないかな。
アニメでも意外にグラマラスだったですよね~v
(関係ないじゃん)
Re:矢野さま
shino 2009/02/17 01:16
はい! 大丈夫ですっ…生きてます☆
いや~腹下すと回復までが長いんですよね……;; ご心配おかけして申し訳ないです;; 今度ちょっと肛門科行ってみようかな……(笑えねー)
ザンビアは今現在大プッシュ中なんですっっ////
素敵な鬼猫サイト様が増えた今、RDGに出来る事と言えばこう言ったマイナーキャラのマイナーCPによるマイナー作品の普及のみっっ…!
何処までも平行線のザン→黒を今後も書き続けたい…と思う前にやっぱり腹を治します! もう今となっては心の友となったWCと共に!
有り難いコメント有難うございましたvv
よっしゃ今行くよWCー!
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